生きるために今日からできること

がんと付き合いながら、無理せずゆたかに生きる方法

ガン告知をうけて思ったこと、再発をのりこえて今思うこと

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意味がある死に方ってなんだろう?

死を目前にした恐怖と向き合うことについて、ときどき考えます

この記事は生きることについて言及していますが、死ぬことにもふれていますので観覧にご注意ください

人はいつか死ぬ

『どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることができても、岩で体を打ち砕かれても同じだ。人はいつか死ぬ。ならば人生に意味はないのか?そもそも生まれてきたことに意味はなかったのか?

 

いや違う!あの兵士に意味を与えるのは我々だ!

あの勇敢な死者を!想うことができるのは!生者である我々だ!

我々はここに死に、次の生者に意味を託す!

それこそ唯一!この残酷な世界に抗う術なのだ!戦士よ怒れ!戦士よ叫べ!戦士よ戦え!』

 

有名な『進撃の巨人』で団長が若い新兵たちを鼓舞するときのセリフです

 

突撃命令を出したとき、若い兵士が『どうせ死ぬなら、命令に背いて死のうと、どうやって死のうと意味なんかないですよね』と尋ねます

『全くその通りだ、まったくもって無意味だ』と団長が答えた後のセリフです

 

『進撃の巨人』は、なかなかハードなマンガでよく泣かされます

登場人物たちは、常に死と向き合い生きるために戦っています

戦士たちは皆、自分の心臓(命)をささげる誓いを立てて、人類の存亡のために巨人と戦っているのです

全く厳しいです

 

でも生きるってそういうことだよなあ

分かりやすくてこの漫画が好きです

決して戦争や争いを肯定するわけじゃありませんが、毎日毎日、生きるって戦いだなって思うんです

51年間、周りに助けられながら、結構、なまぬるーく生きてきたわたしがそう思うんだから、きっとみんなそんな思いしながら頑張ってるんじゃないかな

末期がんと告知されたとき

『乳がんのステージ4です』と告知されたとき、実感が全くありませんでした

でも、『チコちゃん』に叱られそうにボーと生きてたわたしも、『まだ生きたい』って本気で思っていたからでしょう

自分なりに一生懸命、治療法をさがしました
そんな時見つけたのがハイパーサミアです

 ハイパーサーミア "hyperthermia"とは温熱療法のことです。狭い意味では癌に対する温熱療法をさしています。通常は40~45℃程度の温度を使った治療を意味していますが、広義的には最近開発されたラジオ波(RF波)やマイクロ波を使ったより高い温度(70℃~)での治療も含まれています。癌治療以外でも前立腺肥大症のような良性疾患の一部でも有効です。

また、近年の研究ではハイパーサーミアにより免疫力がアップしたり、運動能力がアップしたりすることがわかっています。

Q&A ハイパーサーミア(温熱療法)について - 日本ハイパーサーミア学会

近くでハイパーサーミアを受けることができる病院に電話をしてみると

『治療を受けるためには院長の説明を受けていただかないといけないんですが、今、2ヶ月先まで予約がいっぱいです』

 そう言われて

『それなら、抗がん剤治療が始まってしまうなあ、やっぱり受けるしかないか』と思いました

 

正直、わたしは抗がん剤にかなりの抵抗があったのです

でも知識もなく、もう他に道がなく、生きることすら諦めかけていた、わたしが積極的に主治医にそんなことを言う機会もなく、ただ先生に言われるがままに予定が進んでいました

 

夕方にハイパーサーミアの病院から電話がかかってきて

『明日の朝、一番の予約がキャンセルになったんですがどうされますか?』と聞かれ、予約をお願いしました

医療でガンは治せない

翌朝、院長先生の説明を聞きに伺いました

 

残念なことに書き残してなかったので2年で記憶が薄れてしまったのですが

『ステージ4で、抗がん剤治療を受ける』といったわたしに、その病院の院長はこう言いました

『標準治療でガンは治せないよ』

 

標準治療とはガンの三大治療と呼ばれる、『手術、放射線、抗がん剤』のことです

 

それから先生のお話は2時間に及びます

 

まず、ガンとはどういうもので、免疫がどれほど大事で強力で、現代の医療がどれほど未熟かといった話とハイパーサーミアの説明を一通りされました

 

そして、信じられないようなことを言われたんです

 

『ぼくは、末期ガンだと言われてここに来た患者さんが、ガンを乗り越えて助かるのを何人もみてきたけど、ハイパーサーミアの治療で助かったわけじゃないと思う

 

ここに来る人は、標準治療の医者に見捨てられた人が多いから、、、結構いるよ、医者に『もうあかん』て言われて、結局生き延びてる人

 

それで、その人たちが何で助かったのかいろいろ聞いてみたりするけど、結局共通点が見つからない

ある日突然免疫が目覚めてガン細胞を総攻撃するんやろなあ

そのスイッチの入れ方がわからないけど』

 

先生はそのあと、いくつか自論を話されました

 

運動が関係していそうであること

助かった半分以上の人は結構ハードな運動を積極的にしていて、多分、ミトコンドリアなど細胞レベルでの変化で免疫力があがるのではないか

食事が大事なこと

ガンも生活習慣病であるため、生活習慣を抜本的に見直すべきである

前向きであること

助かった人は前向きな人が多い、良い方にものを考える

 

そもそも、先のことを想像するのは動物の中で人間だけで、前向きな想像は現実に人類全体を発展に導く

だからこそ、今この世界が存在している

もし、後ろ向きな想像ばかりが採用されていたなら、とっくにこの世界は存在しない

後ろ向きな想像は現実世界から排除され、自分も滅ぼす、そんなことをするなら何も想像しない猿の方がよっぽどましである

 

わたしは特に猿の話が好きで、この世界はいろんな人が考えたことが現実に再現されている結晶のようなもので、それを共有できているんだ

生きるって面白いなあと思いました

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そして最後に

『ここからは、医者としてでなく、個人的に、まだ死ぬには早すぎる若いあなたにだから言うけど

 

あんまりがん治療にストイックになりすぎたらあかん

ガンと向き合いすぎなさんな

忘れてるくらいがちょうどいい

気付かんかったら、なかったことになるくらい

ガンのことなんか忘れて思い出さなくなったころには治ってるねん』

 

めちゃくちゃなこと言うなあ

でも、当時は本当に心に残りました

逃げ出してはいけない

そりゃ、楽観的にガンを無視してれば治ってしまうなら、そんな楽なことはないです

その後、結局、現代医療のお世話になり、わたしは今を生きているわけです

 

あの院長先生のおかげで、いったんは抗がん剤治療をやめる気になり、今の主治医とけんかするくらい話し合うことになりました

でもそのおかげで、主治医と分かり合えたことと、『自分で決めた治療である』と覚悟できたことは今に大きくつながります

 

どの病気も治療はつらいもの、逃げ出したくなることもあります

だからこそ、治療は自分で決めるべきだと思っています

もちろん、周りの助けや意見を受け入れることも大事だけど、自分の人生をかけた大きな戦いだからです

 

もう一つ、今回の再発で治療を受けた、ガンマナイフの先生が言われたこと

『東京オリンピック、申し込んだ?昨日締切やったでしょ?わたしは外れた』と笑った後

でもまだ、きっと二次募集とかあると思うよ、ふくみみさんも申し込んだらいいねん、ガンの患者さんは、ちょっと先に楽しみなことをつくって置いとく癖つけるといいよ、1年先くらいはちょうどいいわ

生きる目的なんておおげさなものじゃなくても、楽しみなことを目の前にちりばめて、楽しみに生きていくことが大事なんだな、と思いました

 

今回再発したことで、わたしには、脳神経外科とガンマナイフの二人の担当医がふえました

お二人とも、わたしが長生きするためにどうすればよいか真剣に考えてくださる、強い味方です

まとめ

意味のある死に方なんてできなくて当たり前、死に方は自分で決められない

でも、生きる目的や楽しみは自分で見つけられる、そこへ向かってすすもう

 

 

 ハイパーサーミアの院長先生が言いたかったのは、『ガンの方を向くんじゃなく、生きることに集中しろ』と言うこと

 

 治療は人任せで決めない、自分で責任を持って決めるべき人生最大のイベントの一つ

 

味方が増えると心強い、相談できる人を増やそう

 

まだまだ生きたいと思うなら、きっと大丈夫、この世界に受け入れられている証拠だ

 

以上、とかいいつつ、ついつい今日もゆるーく生きてるわたしです

 それではまた!